もう何年も前のことだが、ASKAの前ドア内装を作り直して大きなスピーカーを入れてみようという構想を持っていたことがあり、こんなものを入手していた。
infinityのKappa 693 楕円形のスピーカーである。
一般にはあまり使われてない楕円形スピーカーだが、何十年も昔、学生の頃にいすゞ純正装着品と思われる同寸のクラリオン製フルレンジをラワンの板で作った箱に入れて自宅で使っていた時の経験から、楕円形スピーカーは低音が比較的良く出るので、ウチのASKAではリアスピーカーとしてKappa69xシリーズが標準装着品である。
で、この693、未使用の長期在庫品という良い買い物だったのだが、気がつけば入手してだいぶ経ってしまい、案の定、エッジが劣化してボロボロに(>_<)
それはつまり、アスカで使ってるものやストック…計3組もエッジがダメになっていることを意味するわけで…(>_<)
市販されている張り替え用エッジの汎用品を調べてみると、ウレタン製とゴム製が存在する。でも、ウレタン製じゃ、数年後にまた全部ボロボロになってしまうので、張り替えるならゴム製に限るだろう。でも、どちらにせよ、結構な値段(´・_・`)
そこで、液状のゴム塗料(?)を布に塗ったものでエッジを自作するという先人の知恵を活用させていただくことに。
が、その手のサイトで使われている定番のゴム塗料に行き着く前に、別のものをホームセンターで買ってしまっていたので、今回はこれを使用。
数ヶ月前、Machintosh G4 Cube の純正スピーカーのエッジ張り替えを試みようと買っていたのだが、布地の選択を間違えた上に、塗料が固すぎてうまく作れないまま放置していたものである(^_^;)
が、その時の反省点…即ち、ラッカー用シンナーで薄めて塗り、それでも布地にはあまり染み込まないので元の色が少し出ることを考慮して生地を選定する、これさえ頭に入れておけば自作も十分可能という手応えもあったので、とりあえずは、グリルで隠したまま、しかも背面に設置して目に触れることもないリアスピーカーでの試作となったわけです。
但し、コイツの真夏の炎天下での耐久性は未知数である(^_^;)
そして、失われたエッジの作成。
世に数多と有るその手のD.I.Y.サイトに詳しく載ってるので、詳細説明は割愛しますが、
・板に両面テープを貼る
・ホームセンターで「バックアップ材」という断面の丸いスチロール材を買ってきて、
それを半分に裂いたものを、スピーカーエッジの凸部分の雄型として貼っていく
・適当な布地を、中心から貼っていく
・ゴム塗料を塗る。1度塗りで上手くいったとしても乾燥まで4時間位掛かる。
様子をみて2度塗りするとか、乾燥までの間に劣化したエッジを除去しておく。
十分乾燥したら、適当なのりしろで貼れるように切っていって、板から剥がす。
幅の微調整が済んだら、ゴム系接着剤で貼っていく。
見た目がイマイチだけど、グリルやヘッドレストで隠れるのでよしとする(^_^;)
次回作は、もうちょっとシンナーで薄めて、塗り重ねの回数も増やそう。
バッフル装着イメージは、こんな感じ。
左右一体というか、この全面を一体にすれば美しいのかもしれないが、ノッチバック式で窓ガラスも外せない状況でそれをやるには結構な手間になるので、今回は工作が楽で材料費も掛からない2分割式で妥協(^_^;)
仮置きしてる所は、リアエアコン吹き出し口を開ける為の切れ込みはあるものの、ほぼ全面、リブ入りの鉄板。養生したら、トランク側からドリルとノコでガシガシ切っていかないとならない。それ故、面倒で前オーナーの置いてた日本製の箱でずっと妥協してたワケだ。
バッフル用の板に、ドリルとジグソーで取り付け用の穴を開け、フェルトを貼って、とりあえず完成。
たぶん、1〜2年でフェルトが退色する気がする(^_^;)
でも、CXでリアスピーカーを水平に設置してるとリアガラスに向かって音を出しているようなものだから、バッフル面は塗装した板が露出してる状態ではダメで、フェルトよりももっと吸音する材料を敷き詰めないとダメな気がするから、とりあえずはコレで。
アスカでは同型の楕円形スピーカーとトランク空間をエンクロージャーに見立てるという組み合わせで、サブウーハー無しでもそこそこの量低音を出してくれている。CXでもそれを期待しているが、でも、吸音材敷き詰めてったCXでは、セパレート式のツイーターで前に向けた方が良いんだろうな。
で、実際に車載する作業は、鉄板切る工具を用意して、次の休みにでも。
ついでに交換したいスピーカーケーブルも、某スタジオ解体時にピットから剥がして確保しておいたリユース品が某所にしまったままだし。
一体、何週間、リアシート外したままなんだろう?(´・_・`)